アパタイト(ハイドロキシアパタイト)とは

サンプル ■驚異の生体物質アパタイト
 ~骨や歯を知るためには、まずアパタイトを知らなければならない

 アパタイト=ハイドロキシアパタイトは、一般的に聞きなれない言葉です。しかし私たちの健康や命に関係する重要で身近な物質の名前です。
 アパタイトは、十数種類あるリン酸カルシウム化合物の一種の鉱物名で、われわれの骨や歯の主要成分です
 口を開けると白い歯が見えます。その白いエナメル質は、ほぼ100%ハイドロキシアパタイトできているといわれています。 骨は65%がハイドロキシアパタイトです。骨にもあるハイドロキシアパタイトは、量にして、体重の1~2%です。体内のカルシウムの貯蔵庫になっています。

 カルシウムの98%は骨および歯に存在し、人体の支持組識として機能しています。残り2%は血液、組織や細胞中に含まれています。 リン酸の貯蔵庫にもなっています。カルシウム代謝の鍵を握っていると言えます。

 骨の強さ・健全さは骨密度によって判断されます。「骨量・骨密度の高」さが骨の丈夫さと言えます。 骨密度とは、カルシウムなどのミネラル成分のつまり具合を言います。アパタイト(ハイドロキシアパタイト)は、われわれの骨や歯の主要成分です。 アパタイト量が骨密度の目安になります。アパタイト(ハイドロキシアパタイト)の摂取は人体にとって不可欠なカルシウム補充を合理的に促します。

骨密度を高めるメカニズム

サンプル ■骨形成メカニズム

●骨密度とハイドロキシアパタイト
 私たちが摂取し吸収するカルシュウムの99%は骨に取り入れられ、リン酸とともにハイドロキシアパタイトとなります。コラーゲンとハイドロキシアパタイトが骨を作っていきます。 コラーゲン(繊維状のたんぱく質)は鉄骨、ハイドロキシアパタイトはコンクリートとなり丈夫な骨を形成します。骨再生はハイドロキシアパタイトから始まります。 このハイドロキシアパタイトの密度が骨量骨密度と同じ意味となります。

アパタイト研究で世界的第一人者青木秀希博士は骨形成メカニズムを次のように説明しています。
 骨をつくるには、骨芽細胞(セル)、足場(スキャホールド)、増殖因子(グロースファクター)の3つの因子が必要です。 ハイドロキシアパタイトは、この3つの因子を血液中から吸着してみずから足場になり骨形成の指揮を執るのです。骨誘導と骨形成を同時に行うのです。
 具体的には、まず骨誘導タンパク質(BMP)を強く吸着して、骨芽細胞を呼び寄せます。同時に、血液中のフィブリンや凝固因子などを吸着して足場をつくります。 骨芽細胞の培地の役目をします。フィブリンや凝固因子などに細胞増殖因子などが含まれています。
 これらのことからハイドロキシアパタイト自身、骨形成はできないが、血液中から骨芽細胞、足場、増殖因子を吸着して、骨を形成する3大要素を集めるのです。 これによりハイドロキシアパタイトは骨誘導、形成能があるといえるのです。
 わかりやすく説明しますと、骨組織は、ウインナーソーセージが束になってつながっているようなものと考えます。 ウインナーソーセージの皮はコラーゲン(線維性タンパク質で、骨の有機成分)です。 中身はハイドロキシアパタイト微結晶が詰まっています。骨折すると、皮が破けて中味のハイドロキシアパタイト微結晶が飛び出します。同時に出血も起こります。 この飛び出したハイドロキシアパタイト微結晶と出血した血液が反応して、骨芽細胞が誘導され、凝固因子が吸着して足場になり、さらに細胞増殖因子も取り込んで骨折を治そうと働きます。 ハイドロキシアパタイトが骨折の合図を生体側に送ったようなものです。
 ~以上、青木秀希博士著「医療に救世主ハイドロキシアパタイト」p43転載

■生体に安全に働く有用成分

 人工合成されたアパタイトは、人工骨、人工歯根、歯磨剤、タンパク質分離剤や蛍光灯などに広く利用されている重要な生体材料や工業材料でもあります。 アパタイトは、生体に安全・生理的に働く有用成分です。
 わが国では最近、このアパタイトが配合された歯磨剤(青木秀希博士の発明品の一つ)が、"芸能人は歯が命"のテレビCMで一躍有名になり、再石灰化 (再結晶化)効果で歯を白くする物質として知られるようになりました。
 アパタイトには、いろいろな組成をもつ化合物があります。骨や歯のアパタイトは、ハイドロキシアパタイト (水酸基をもつアパタイト= 水酸アパタイト)を基本組成として、微量の炭酸イオン、金属イオンやフッ素イオンを含んでいます。生体アパタイトともいわれます。一方、 天然鉱物や蛍光灯のアパタイトは、フッ素アパタイトが主成分です。

■ハイドロキシアパタイトは物質の天才

 ハイドロキシアパタイトは、地球上に存在する物質の中で、水に次いで応用範囲が広い物質であろうと青木秀希博士は著しています。 人工骨、人工臓器などの医療機器から、抗がん剤などの医薬品、歯磨きなどの医薬部外品、石鹸、ファンデーションなどの化粧品、 食品、健康食品、ガスセンサー、バイオセンサー、蛍光体、吸着剤、肥料、触媒などの工業材料、消臭剤などの雑貨、宝石など数えきれません。
 ハイドロキシアパタイトは、医療の主役にもなれるし再生医療など脇役にもなれる物質の天才である。

■驚異の生体物質アパタイトは体の根幹です

■「ハイドロキシアパタイトを知らずして歯を知ることはできない」

 歯はハイドロキシアパタイトでできていますから、歯の性質は、ハイドロキシアパタイトの性質ともいえます。 「ハイドロキシアパタイトを知らずして歯を知ることはできない」です。

■「ヒトはハイドロキシアパタイトに始まりハイドロキシアパタイトに終わる」

 ヒトが死んで火葬場で焼かれて残る骨は、灰ではなく、ハイドロキシアパタイトです。火葬場では、高温度で短時間に焼いてい ますから少し熱で分解しているかもしれません。ヒトは死ぬとハイドロキシアパタイトになるともいえます。もし、生命の誕生やヒトの成長に ハイドロキシアパタイトが関わっているとすると、「ヒトはハイドロキシアパタイトに始まりハイドロキシアパタイトに終わる」ことになります。

 このように骨や歯の組成とよく似たハイドロキシアパタイトが体内に埋め込まれると、拒絶反応や異物反応が起きにくく、むしろ組織と一体化します。 飲んでも食べても副作用がないのです。もちろん安全な水でも飲み過ぎれば副作用がありますから、食べ過ぎや飲みすぎには注意です。

 以上、参考~青木秀希博士著「医療に救世主ハイドロキシアパタイト」~
青木秀希博士 略歴